Solus [2015/アメリカ]
ジャンル:ホラー
監督:チャールズ・デイビス
ホラー度:★☆☆☆☆
びっくり度:★★☆☆☆
よくわからない度:★★★☆☆
【概要】
<ネタバレありです>
主人公の恐怖を具現化した、悪夢的ホラー
主人公のロレインが自宅で過ごしていると、次々に幽霊が現れます。
しかし、ロレインは気づくことなく普通に生活しており、まるで「志村後ろ!」状態で物語は進んでいきます。
その後、やっと幽霊に気づいたロレインでしたが、すでに家の中には幽霊でいっぱいです。
中にはズタ袋を被って男のシンボル丸出し幽霊もいます。
幽霊でなくても怖いですね。
その後、いろいろな幽霊とすったもんだしていると、ロレインの精神世界のような場所へ場面が切り替わり、血まみれの白シーツさんとの対話が始まります。
どうやらロレインは、外へ出ることへの恐怖を抱いており、白シーツさんに「それじゃいかんで」と諭されます。
そして、現実世界に戻ってきたロレインは、ドアを開け外に出ようとします。
最後はビックリ担当の化物姉さんに、荒っぽく背中を押され(精神的にも物理的にも)、街へと走っていきます。
【感想】
人が抱える恐怖を幽霊に置き換えて、表現しているところがおもしろかったです。
ただ、若干使い古された手法かなぁ~というのが、率直な感想です。
とはいえ、「幽霊=恐怖」に加えて、幽霊の姿がロレインの願望も表しており、そういった意図が感じられたのは、視聴後に「あぁ~、そういうことか!」と思い返せて楽しかったです。
(例えば、『ドレスの幽霊は美しさへの焦り』で、見た目は『細い体型=ロレインの痩せて美しくなりたい願望』など)
そして、一番の問題(?)が、化物姉さんです。
不思議な世界観で物語が進行して、いい感じに脳が麻痺してきたところで、往年のビックリ系フラッシュのような登場の仕方。気付けの一発といった感じです。
開始5分程で「なんだこの映画は?」と思うところはありますが、伝えづらい表現をシンプルにまとめられた映画だと思います。
映画との出会いに感謝し、また次回へ…。